睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に気道の一時的な閉塞や呼吸筋の機能不全によって、一時的に呼吸が止まってしまう睡眠障害のひとつです。喉の筋肉が弛緩して気道が閉塞することが主な原因に挙げられる閉塞性睡眠時無呼吸症候群と、脳の制御に問題があり、呼吸中枢からの信号が不適切に送られることで引き起こされる中枢性睡眠時無呼吸症候群に分類されます。重症度に応じ、適切な治療を施していくことが重要です。
なぜ睡眠時無呼吸症候群がいけないのか
睡眠時無呼吸症候群には重篤な疾患が隠されていることも多く、その疾患により無呼吸を起こしているかもしれません。睡眠中に舌や軟口蓋が正しく位置せず後退したり、扁桃腺やアデノイドの肥大により呼吸が塞がれたりといった器質・機能的な問題が隠されていることがあります。また、脳信号が正常に働いていない中枢性睡眠時無呼吸症候群の場合、心臓機能に原因がある可能性もございます。
睡眠時無呼吸症候群の症状
- 大きないびき
- 呼吸停止
- 起床時の頭痛
- 日中の眠気
重症度により症状はまちまちですが、一般的な睡眠時無呼吸症候群の症状は次のようなものが挙げられます。まず、大きないびきや呼吸停止が一番の症状です。そばで寝ていた同居人がこれら反応に気付いた場合、睡眠時無呼吸症候群の早期発見に繋がります。また、 呼吸の中断による寝不足や低酸素状態により、起床時に頭痛があったり、日中に眠気が強く出たりといった症状もみられます。
睡眠時無呼吸症候群
当院では簡易睡眠時無呼吸検査を自宅で行っていただきます。外来時受診時に日程を相談させていただきます。検査機器が自宅に届きましたら、手と顔にセンサーをつけて、睡眠中の血中酸素濃度と口鼻からの気流の流れを測定し、睡眠時無呼吸症候群の有無と重症度も診断します。痛みはともないませんので、安心して検査をしてください。
睡眠時無呼吸症候群の治療
睡眠時無呼吸症候群の治療 治療には内科的治療 (CPAP) 、外科的治療、歯科装具などがあります。CPAPとは経鼻的持続陽圧呼吸法といい、鼻に装着したマスクから空気を送り込むことにより、一定の圧力を希望にかけて気道の通り道を確保治療になります。CPAP治療により低酸素状態が改善されるために、その日のうちから治療効果がでます。費用は3割負担で約4,500円、1割負担で約1,500円です。 (受診料は別途かかります。)
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